2015年8月27日(木)
「Tシャツは白いキャンバス、布で描く日本の夏」
(トヨタ夢のクルマアートコンテスト 日本トリップ)
トヨタ「夢のクルマアートコンテスト」で作品が選ばれ、日本に招待されてきた世界各国のお友だちとその兄弟が50名ほど集まって、人種もことばも習慣も異なるなか、「あそびじゅつ」を楽しみました。
会場は錦糸町のホテルの宴会場。でも入っていくと、そこはすでにスタジオの雰囲気。何をやるんだろうと思っていたお友だちは、めがねの先生のお話を聞いた。布にあるふたつの面のお話、布のさまざまな性質、布の・・・というようにいろんなこと話してくれて、その布を使って「世界にひとつだけのTシャツをつくろう」と言っていた。そしてどのようにつくっていくかを見せてくれて、その後、自分に合ったサイズの白いTシャツを選んで席につく。まずは構想をねって、布を選ぶ。会場には4つの大きな布の山ができていた。いろんな布があって、選ぶのは大変。スタッフのお兄さん、お姉さんが助けてくれる。先生が時々やってきて話していくけれど、ことばが分かんない。けれどもなんだか分かっていく。今回はそんなことがたくさんあった。
――こんなふうに思っているみんなを、先生はずうっと見ている。うれしそうにしているこどもたちの表情が大好きなんだ。悩んでいる顔も、怒っている顔も、途方にくれている顔も好きなんだ。つくるということはそういうこと。
お昼ごはんのために、みんなは会場をいったん出て行ったね。その間にみんながつくったTシャツを吊るして飾っていたんだ。お昼から戻ってきたときの、みんなの顔、からだ全体で表現している喜びを先生は忘れないよ。自分たちの作品に感激する、素敵な時間だったね。こんな美術の楽しみ方もあるということ、覚えていてくれたら素敵だな。
講師: | 海老塚耕一(美術家、本学教授) |
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場所: | 東武ホテルレバント東京(東京都墨田区) |
対象: | 小学生~中学生 |
人数: | 44名 |