2012年7月25日(水)
「つぶつぶつくって、絵にしよう」
さあ、絵を描こう。何を使って描こうかな? クレヨン? 絵の具? それとも…。
今日はティッシュをつかってみたらどうだろう…。
ティッシュはうすーい紙だよね。それを丸めて絵の具で色をつけてみる。そうすると色のつぶになる。そうしたら紙に並べてはっていこう。
色のつぶつぶが集まってひとつの絵になるよ。
となりあって色がまざったり、かげができたり。乾くとかさかさして色もかわってくるね。つぶをどんどんかさねたら、絵が飛び出してきたね。重たいくらい…。
絵をかく道具はひとつではないよ。その方法も無限(むげん)にある。
色のまぜかた、かく順番、思いもよらないことが目の前でおきていく。
ほら、どんどんためしてみて、ためして考えて、そして楽しんで。
子供たちは始め、ティッシュを使うという事にしっくりきていない様子でした。が、丸めはじめるとその手触りを純粋に楽しんでいました。水を含んだティッシュが隣り合わさると、くっついて色が混ざったり色々な表情を見せます。直接画面上で彩色したり、混色したり、つぶつぶを重ねていったりとオリジナルな方法を見つけてもいました。また、紙の上で簡単に移動出来るので、貼ったり置き換えてみたりと自然に画面構成の追求にもなっていたようです。
描くツールを1つ代えてみると、彩色の方法、定着の仕方、構成、仕上げ方、様々の方法があることに気づかされます。柔らかいティッシュを触りながら、絵や色の成り立ち、立体との違いを体得できれば、とそんな講座であればと思います。
講師: | 川島亮子(美術家) |
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場所: | 多摩美術大学上野毛キャンパス |
対象: | 小学1〜6年生 |
人数: | 39名 |