2012年8月22日(水)
「こわして、つくる、そして○○」
ものをこわすと悲しい気持ちになる。しかられたりもする。悲しくなったり、こわい思いをしたりするのは いやだね。だから、ものを大切にする。でも、こわすことって、そんなに悪いことじゃない。こわしたものをよく見てみれば、いろいろな形や、色が見えてきたね。こわしたものを素材にしたら、いろいろな作品が生まれたね。それって、こわしたものは、そこで終わりじゃなくて、始まりだってこと、みんな気づけたんじゃないかな。こわすことは つくることでもあるんだね。
こわすことに最初は抵抗がある様子でした。けれど、一度こわしはじめてみると、こわすことの面白さを見つけ出したようで、叩いたり、踏んだり、考えながらこわしているようでした。
また、こわしたものを拾い集め、制作し、素材が足りなくなればまたこわす。それも、自ら率先して素材をこわして作り出すのですから、子どもたちの行動力と想像力には本当に驚かされます。
元の形にとらわれることなく制作する子どもたちは、さまざまなものが素材になることを、私たち以上に感受しているのかもしれません。
講師: | 海老塚耕一(美術家、本学教授) |
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企画サポート: | 本学美術学部芸術学科 TAMA VIVANTⅡ2012企画室 |
場所: | 多摩美術大学八王子キャンパス |
対象: | 小学1~6年生 |
人数: | 57名 |