2012年8月7日(火)、8日(水)、10日(金)
「こどもオープンアトリエ―
自分だけの美術の冒険旅行(ぼうけんりょこう)
―考える、そして表現(ひょうげん)する3日間」
みんな、大変だったね。「つくること」は、いっぱい考えて、たくさん失敗して、ようやく形になっていくということ、わかったね。でも失敗は すばらしかったね。だって失敗したから、いろいろ考えて、工夫して、作品が生まれたんだもんね。きみたちが この夏つくったものはとても大切。いく度も見て、考えて、また、手を加えていくことで、もっと すてきな作品になるし、すばらしい時間を手にすることができるよ。作品を、かんたんに できあがったと思わずに、まだできていないと考えて、いつまでも、作品にふれていてほしいな。
作るものが自由ということは、作ることが自由ということで、それは子どもにとって とても大変なこと。まず、作るものを考えなければなりません。いつも何をしようと言われる目的が必ず存在する教育のなかで、実は何もやらなければいけないものがないというのは、それは大変だったようです。
まず渡されたスケッチブックに、構想を記します。絵を描き、言葉を記し、いく度も悩み、ようやく形が生まれました。さて これからがまた難関。素材を選びます。どこのどの素材をどのように加工していくか、あるいはどのような紙に どの描画用具で描くかを、また考えなければなりません。この繰り返しが、計画をすることの意味と、考えることの楽しさを子どもたちに感じさせたようでした。
家に持ち帰った作品が、さらに手を加えられることを願っています。
相談員: | 海老塚耕一(美術家、本学教授)、川島亮子(美術家)、 三田健志(美術家) |
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場所: | 多摩美術大学上野毛キャンパス |
対象: | 小学1〜6年生 |
人数: | 44名 |