2012年7月24日(火)
「『修復(しゅうふく)』ってどんなこと?」
「修復」っていうと、何だかむずかしく思うけど、そんなことはぜんぜんないんだよ。大事なものがこわれちゃったら、きみならどうする? 新しいのを買った方が楽? それが思い出もつまっている「ただひとつのもの」だったら すてたりできないよね? 昔の人も同じ。大切なものを直しては使うを繰り返してきたんだ。今の人も、昔の人たちが大切に直してきた宝物を、これからもずっとずっと直していくよ。そうやって未来に大切なものをつなげていくんだ。きみの大切なものを大事に守って、未来のきみに見せてあげようよ。
こんなに多くの子どもたちが修復に興味を持っていることに、驚きと喜びを感じました。お昼休みに、小学校4年生の男の子が発した「将来、修復の仕事をしたい」の言葉に仰天し、おもわず「まだ早いよ」と言ってしまいました。今回、「修復」にふれることで子どもたちに伝えたかったのは、ものを大切にする気持ちを育むことはもちろん、ものにたくさん手を掛けて、自分だけの宝を持って欲しいということです。自分だけの宝を持つということは、自身の生きる強さに繋がると信じています。
講師: | 高宮洋子(修復家、美術家、本学非常勤講師) |
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場所: | 多摩美術大学上野毛キャンパス |
対象: | 小学4年生~中学3年生 |
人数: | 30名 |