【2015年12月12日(土)】
秋冬期の「アトリエのにおい」シリーズの最後は、本学上野毛キャンパス 演劇舞踊デザイン学科のスタジオで開講しました。
このスタジオは2014年に建てられたばかり。学生が汗を流して学んでいる現場の空気を感じながら、演劇における照明の役割についてお話を聞きました。
その後、今回はオペラ「フィガロの結婚」の短い舞台を実際に演じ、照明づくりをしました。その約3分間の小劇に、まず講師の成瀬さんが照明をつけます。青空に雲が浮かぶ情景も、背景の色を変えれば暗い森の中の木々に見えたり、夕焼け雲に見えたり···。ひとつの場面でも照明によって全く見え方が違うことに驚きながら、光の色やその照明時間による効果を体験しました。
自ら演じ、ストーリーに合わせて変化する照明を体で受けながら、かたちのないものを作りあげる難しさ、楽しさを感じ、あっという間に時間は過ぎていきました。
講座中、受講生のみなさんからたくさんの質問が投げかけられ、生き生きとした交流が生まれていました。
照明からの視点で舞台について考え、体感したことで、舞台芸術をより身近に感じ、舞台の新しい楽しみ方を見つけられた時間となったのではないでしょうか。