【2014年7月5日(土)】
JAXA相模原キャンパスにて開講した本講座。衛星や探査機からの宇宙データを芸術や教育分野で活用する方法を、「衛星芸術」や「はやぶさ」のプロジェクトなどの具体例で紹介し、宇宙と生活の新しい関係について4人の講師の方にお話しいただきました。
まず、本学教授の久保田晃弘さんから、「衛星芸術プロジェクト」の紹介がありました。衛星から送られてくる宇宙のデータを音楽や詩に変える新たな芸術についてや、衛星芸術プロジェクトが今の形にいたった背景となる芸術の歴史についてのお話を伺いました。
ゲスト講師のJAXA海老沢研さんからは、宇宙科学のデータアーカイブ「DARTS」の紹介、
三浦昭さんからは、アニメの聖地巡礼に例えた、小惑星探査機はやぶさの軌道データを利用した、イトカワ着陸時の様子を再現した3次元CG画像の紹介、
阪本成一さんからは衛星データを用いたコンテンツ開発、デジタル地球儀ダジック・アースとその利用について、実演と共に紹介がありました。
最後は、今年打ち上げ予定の「はやぶさ2」に乗って地球の圏外に旅立つ人工惑星「深宇宙彫刻 DESPATCH(デスパッチ)」の開発状況のお話で締めくくられました。
講義後のJAXA施設内見学では、ロケット発射音の体験や、裏話などを交えた楽しいお話が聞け、講義中も笑い声が上がったりと、一見難しい宇宙からのデータが楽しくわかりやすく表現されることで、宇宙をもっと身近に感じていただけたのではないでしょうか。