【2014年7月5日(土)】
1つの世紀に焦点をあて、年間で全20のテーマから探っていく連続講座「世紀を歩く」。今回は15世紀を取り上げ、総勢19名の講師に、ご講義いただきます。
第7回には、本学教授で美術史家の、松浦弘明さんに「マザッチョの革新」というテーマでお話しいただきました。
マザッチョは1401年にフィレンツェに生まれ、1428年に短い生涯を終えるまでの間に、ルネサンスの画家として活躍し、同世代・後世の画家に、多大な影響を与えました。お話の中で『貢の銭』やブランカッチ礼拝堂を取り上げ、遠近法と光源にふれて、マザッチョの持っていたまなざしを、紐解いていきました。
今回の講義では、600年も昔に活躍した1人の芸術家から、中世イタリアの技巧を知ることができました。次回はいったいどのような発見があるでしょうか。