講座レポート

「コラージュのおもしろ世界」
海老塚耕一さん

【2014年5月13日~7月1日(火)】

みなさんは絵を描くとき、どんな画材を使うでしょうか。やはり真っ先に思いつくのが、鉛筆や絵の具などの描画用具ではないでしょうか。では、雑誌や広告の切り抜き・言葉・廃品などを素材にして描いた絵をご覧になったことはあるでしょうか。

 「コラージュのおもしろ世界」では、質の異なる素材を貼り合わせることで、作品を制作しました。選んだ素材をどう配置するか、並んだ素材が別の意味や文脈を生み出し、不思議な雰囲気を持った作品ができあがってきます。

また、第4回の「ダダの詩」の演習では、ダダイスムの詩作方法にならって新聞記事の単語をランダムに並べ替えて詩をつくり、ランダムに紡がれる言葉のおもしろさも発見しました。

 講座最終日の自由制作のころには、みなさんの素材に対するまなざしに変化があり、布、金属片、言葉、地図、自分で撮った写真、廃材などを、自由に貼り合わせて楽しんでいらっしゃいました。「なんでも」が素材となるコラージュやアッサンブラージュの世界を経験すると、ものや世界に対する認識が広がりをもって変わっていくのかもしれません。

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