講座レポート

「萩原朔美・連続対談―いま、これだけは話しておきたいこと。」
竹中直人さん

【2012年11月6日(水)】

さまざまな分野で活躍されている方々をお迎えし、対談形式でその魅力にせまる本講座の第5回は、俳優であり映画監督の竹中直人さんにお越しいただきました。

本学卒業生の竹中さんは、学生時代、映像演出研究会で仲間とともに8㎜フィルムでの映画制作に取り組まれました。
ブルー・スリーが大好きな竹中さん。在学中に撮影した映画『燃えよタマゴン』で、監督から出演もこなされました。
当時の制作経験は、現在のスタイルにも通ずるものではないでしょうか。

そんな学生時代のお話からはじまり、俳優あるいは映画監督として、ともに制作に関わってきたスタッフや敬愛する映画監督とのエピソードまで、竹中さんの表現の背景にある数々を伺いました。
漫画家、つげ義春さんの作品を原作とした主演・監督作品、『無能の人』(1991年)や、写真家の荒木経惟さんと陽子夫人の私的小説を原作とした『東京日和』(1997年)、来年2月に公開予定の監督作『自縄自縛の私』等の撮影現場の裏話など、個性あふれる制作スタッフが同じ時間を共有して生み出す空気、その積み重ねを丁寧に意識しながら表現に取り組まれる様子は、竹中さんならではです。

この日も、細かな気遣いと明るいお人柄に似合う軽妙な語り口で、会場は終始笑いに包まれ、楽しいひとときはあっという間に過ぎていきました。

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