【2012年5月15日~6月26日(火)】
目に映るものを、そのまま本物に近づけようと描くのでなく、そのイメージを大切にふくらませて、自由に描いてみたら、どのような世界が生まれるのでしょう。
今回は、画家で本学助手の高木彩さんを講師に、植物をモチーフに水彩で描きました。
講師からは、「植物の好きなところだけを強調して描いたり、実物とはまったく異なる色を使ったり、描きたくないところは描かなかったりしてみてはどうですか」などの言葉も。
はじめのうち、受講生の方からは「写実的に描くより自由に描くほうがよっぽど難しい(笑)」というコメントもありました。しかし、描き進めていくうちに、見たままに描くことを超えて、それぞれ独自の美しい植物の世界が生まれていました。
次回、秋には、「水彩画表現の魅力」講座が開講されます。画家の安田敦夫さんを講師に迎え、花をモチーフに、水彩絵具を使って、扇子と屏風形式の画面に描いていきます。水彩の表現に日本画の技法を用いるなどして、日常で使用できる伝統的な道具を自分らしく彩ってみませんか。