2015年度 春期講座

講座番号
1311

連続講座 「世紀を歩く―美術と文化Ⅴ:12世紀」

人類は地域や民族によって異なった時間を持ち、それぞれ特有の思想・文化を創り上げてきました。けれども、西欧社会が中心をなしているように思いがちです。そんな既成の眼差しからはずれて、ひとつの世紀を、芸術を中心に歩くことで、人類の文化の多様さを確かめていきます。

開講日時・講座内容・講師

第11回と第19回の内容が変更になっています。詳細は以下をご確認ください。
第11回と第19回の講義内容入れ替えのお知らせ

<前期>
第1回 2015年4月18日(土)13時30分~15時00分
「はじめに―なぜ12世紀か」
海老塚耕一[美術家、本学教授。素敵なあそびとしての美術の楽しさを、制作と理論から探る]
第2回 4月18日(土)15時30分~17時00分
「ゴシック建築がめざしたもの」
―垂直感、上昇感、無重力感、超物質感、スケルトン、石のバイブル
岸本章[建築家、本学教授。インテリア、住宅から町並までを幅広く手掛ける]
第3回 5月16日(土)13時30分~15時00分
「アンコールの栄光」
―アンコール・ワット、バイヨンの尊顔、装飾浮彫の意味、王と王妃の肖像彫刻、アンコール王朝最後の栄光
朴亨國[美術史家、武蔵野美術大学教授。仏教彫刻史と密教図像学を研究]
第4回 5月16日(土)15時30分~17時00分
「平清盛」
―『平家物語』、厳島、六波羅、後白河院、源頼朝
牧野淳司[国文学者、明治大学准教授。日本中世文学、特に『平家物語』を研究]
第5回 6月6日(土)13時30分~15時00分
「中世都市の誕生」
―ローマの遺産、キリスト教、コミューン運動、「都市の空気は自由にする」、マックス・ヴェーバー
原田晶子[歴史学者、東京大学非常勤講師。中世ドイツの都市と教会の関係について研究]
第6回 6月6日(土)15時30分~17時00分
「宋代書画の変革―庶民文化の開花」
―徽宗から高宗へ、《清明上河図》、禅宗、寧波(ニンポー)、宮廷絵画
塚本麿充[東京国立博物館研究員。東洋美術史、特に宋代の中国絵画を研究]
第7回 7月4日(土)13時30分~15時00分
「トルバドゥール―貴婦人崇拝と吟遊詩人の心」
―騎士道物語、聖杯伝説、宮廷風恋愛、クレティアン・ド・トロワ、女性と文学
中西恭子[宗教史家、明治学院大学他非常勤講師。古代末期から中世の地中海世界を研究]
第8回 7月4日(土)15時30分~17時00分
「院政期の美術―後白河院と絵巻を中心に」
―白河・鳥羽・後白河院、保元・平治の乱、《伴大納言絵巻》、《年中行事絵巻》、蓮華王院宝蔵
土屋貴裕[東京国立博物館研究員。日本中世絵画史、特に絵巻の文化史的背景や伝来などを研究]
第9回 9月26日(土)13時30分~15時00分
「十字軍と美術―聖戦下における人とモノの移動」
―ビザンティン帝国、コンスタンティノポリス、十字軍国家、イコン、聖遺物
橋村直樹[岡山県立美術館学芸員。西洋美術史、特にビザンティン美術史を研究]
第10回 9月26日(土)15時30分~17時00分
「浄土信仰と美術」
―浄土信仰、六道思想、極楽と地獄、来迎図、《地獄草紙》
木下京子[美術史家、本学准教授。フィラデルフィア美術館等で日本美術の国際展を手掛ける]
<後期>
第11回 10月17日(土)13時30分~15時00分
「西行―詩歌と『世』」
―現世、幻世、遁世、乱世、来世
平出隆[詩人、作家、造本家、本学教授。詩歌、小説、エッセイなどで言葉の多様性を探究する]
第12回 10月17日(土)15時30分~17時00分
「鎌倉幕府開創」
―源頼朝、平氏政権、『喫茶養生記』、東大寺と重源、宋風文化
古川元也[神奈川県立歴史博物館主任学芸員。日本中世宗教文化史を研究]
第13回 11月14日(土)13時30分~15時00分
「ノルマン朝シチリア王国の美術」
―モンレアーレ大聖堂、聖堂の装飾プログラム、「創世記」連作の図像、ビザンティン美術との関係
松浦弘明[美術史家、本学教授。イタリアの中世・ルネサンス美術史を研究]
第14回 11月14日(土)15時30分~17時00分
「金の建国と発展―女真人の華北征服」
―軍事社会、遊牧と農耕、言語政策、多元社会
飯山知保[歴史学者、早稲田大学高等研究所准教授。華北社会史、金元時代史を研究]
第15回 12月5日(土)13時30分~15時00分
「平泉文化―仏教理念に支えられた現世浄土」
―藤原清衡、中尊寺金色堂、藤原秀衡、無量光院、現世浄土・現世往生
菅野成寛[中尊寺釈尊院住職、岩手大学客員教授。日本中世史を研究]
第16回 12月5日(土)15時30分~17時00分
「12世紀の西洋哲学」
―普遍論争、アベラルドゥス(アベラール)、「然りと否」、アリストテレスとスコラ哲学、修道会と大学
松田直成[哲学史家、本学教授。フッサールの現象学の発展と今日的意味を探究する]
第17回 2016年1月30日(土)13時30分~15時00分
「今様の世界」
―「遊びをせんとや生れけむ」、『梁塵秘抄』、平家納経、「和」の美の粋、繊細と華麗
島尾新[美術史家、学習院大学教授。日本中世絵画史、特に室町時代の水墨画を研究]
第18回 2016年1月30日(土)15時30分~17時00分
「赤ひげ王の時代―フリードリヒ1世と中世ドイツの栄光」
―神聖ローマ皇帝、キリスト教美術、聖遺物、ロマン主義
藤村拓也[町田市立国際版画美術館学芸員。初期ネーデルラント絵画史を研究]
第19回 2016年2月27日(土)13時30分~15時00分
「12世紀のルネサンス」
―スコラ哲学、大学の出現、ゴシック様式、騎士道物語、吟遊詩人の流行
海老塚耕一[美術家、本学教授。素敵なあそびとしての美術の楽しさを、制作と理論から探る]
第20回 2016年2月27日(土)15時30分~17時00分
「ロマネスク美術―ヨーロッパ最初の統一的芸術様式」
―最初の国際様式、純白の衣、ヴォールト(石造天井)、巡礼路、聖遺物箱
本江邦夫[美術史家、本学教授。近・現代美術を研究。著書に『オディロン・ルドン』他]
時間 【奇数回】13時30分〜15時00分
【偶数回】15時30分〜17時00分
場所 中町ふれあいホール(東急大井町線上野毛駅から徒歩12分、または東急田園都市線用賀駅からバス10分/本学上野毛キャンパスから徒歩8分)
※会場は、本学キャンパス内ではありません。ご注意ください。
受講料 全20回:1万6000円 / 前期(第1~10回)のみ、後期(第11~20回)のみ: 各10回1万円 / 1回ごとの受講:各回1000円
定員 各回100名(抽選)
申し込み締切 全20回、前期のみ、第1・2回:3月27日 / 後期のみ:9月26日 / 第3~20回:各回の3週間前の土曜日(すべて必着)
共催 世田谷区教育委員会

本講座のみ、Eメールでのお申し込みも可能です。

必要事項を記入のうえ、下記アドレスまでお送りください。

必要事項

  1. 講座名「世紀を歩く―12世紀」
  2. 受講希望回(「全回」「前期(後期)のみ」「第○回」)
  3. 郵便番号・住所・氏名(フリガナ)
  4. 性別
  5. 生年月日
  6. 電話番号
  7. 学生は学校名・学年、本学卒業生はその旨
  8. 「HPをみて申し込み」と明記

お申し込み先

 

   life@tamabi.ac.jp

 

本講座のお申し込み上のご注意


お申し込みは「全回」「前期(後期)のみ」「1回ごと」でお受けいたします。

※ただし「前期のみ」の場合、後期の受講は優先にはなりません(改めて抽選になります)。
全回を通してご希望の場合は「全回」での申し込みをお勧めいたします。