- 講座番号
- 3215
植物から紙をつくり、墨で描いてみよう
昔から楮(こうぞ)などの自然の素材を用いて紙はつくられてきました。一枚一枚丁寧に漉かれた紙は、個性を持った一点の作品です。世界に一枚しかない自分の紙に、絵を描けば、その違いに気づくことができるでしょう。紙という素材の魅力を探索してみませんか。
講座内容
講義―紙とは/演習―楮を下処理した繊維から不要なものを取り除き、叩く/紙漉き、水絞り、板干し/漉いた紙に墨で描く
開講日 | 2015年11月12日~26日の木曜日 全3回 |
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時間 | 13時00分~16時00分 |
場所 | 八王子キャンパス |
受講料 | 1万5000円(材料費別途3000円) |
定員 | 20名(抽選) |
申し込み締切 | 10月22日必着 ※締切日を過ぎても受講可能な場合もあります。お問い合わせください。 |
講師 | 真下八十雄[紙漉き職人。草木染紙を通じて、自然が生み出す色合いの豊かさを探究] 中野嘉之[画家、本学教授。中国等を巡り、墨と和紙を研究。自然の現象をテーマに描く] |
コラム 「多摩美術大学の『紙漉き工房』」
2013年秋に八王子キャンパス絵画北棟の裏手に「紙漉き工房」ができました。釜場、塵選り場、叩き場、漉き場などが一通り揃い、紙漉きの全工程を行うことができます。
ここでは、楮(こうぞ)や三椏(みつまた)、麻、竹などをさまざまな比率で混合して試すことができたり、三六判(約182×91センチ)の大判の紙も漉くことができます。
日本画専攻の学生のみならず、全学の学生にとって、アトリエのすぐ近くに自分の表現に合った紙を探究できる場があることは、今後多くの可能性を広げてくれるに違いありません。
「紙」を、表現を構築する重要な要素のひとつとしてとらえ、考える―そんな場が多摩美術大学にはあります。
写真=制作風景