2014年度 春期講座

講座番号
1311

連続講座 「世紀を歩く―美術と文化Ⅳ:15世紀」

人類は地域や民族によって異なった時間を持ち、それぞれ特有の思想・文化を創り上げてきました。けれども、西欧社会が中心をなしているように思いがちです。そんな既成の眼差しからはずれて、ひとつの世紀を、芸術を中心に歩くことで、人類の文化の多様さを確かめていきます。

開講日時・講座内容・講師

第9回と第12回の内容が変更になっています。詳細は以下をご確認ください。
第9回と第12回の講義内容入れ替えのお知らせ

第1回 2014年4月26日(土)13時30分~15時00分
「はじめに―なぜ15世紀か」
海老塚耕一[美術家、本学教授。素敵なあそびとしての美術の楽しさを、制作と理論から探る]
第2回 4月26日(土)15時30分~17時00分
「応仁の乱と明応の政変」
―日明貿易、鎌倉府、足利義政、日野富子、北条早雲
家永遵嗣[歴史学者、学習院大学教授。室町幕府の歴史を中心に中世後期の政治史を研究]
第3回 5月24日(土)13時30分~15時00分
「大航海時代―“新大陸”アメリカは“発見”されたのか」
―ワイルドマン、「東方の驚異」、アステカ工芸の衝撃、「驚異の部屋」、食卓のアメリカ原産品
落合一泰[文化人類学者、一橋大学副学長。著書に『トランス・アトランティック物語』他]
第4回 5月24日(土)15時30分~17時00分
「ジャンヌ・ダルク」
―乙女、聖女、事件、伝説、聖性
田代葆[フランス文学者、元玉川大学教授。欧米文学を研究。共訳に『ジャンヌ・ダルク』他]
第5回 6月7日(土)13時30分~15時00分
「フィレンツェの発明―透視図法について/ブルネレスキ」
―3D、透視図法、仮想現実、フィレンツェ
諸川春樹[美術史家、本学教授。ルネサンス美術を研究。『ピエロ・デッラ・フランチェスカ』訳]
第6回 6月7日(土)15時30分~17時00分
「茶―村田珠光」
―侘び茶、禅、一休宗純、茶禅一味、四畳半
枡野俊明[禅僧、庭園デザイナー、本学教授。禅の精神に基づく庭園を国内外でデザイン]
第7回 7月5日(土)13時30分~15時00分
「マザッチョの革新」
―一点透視図法、モデルの存在、光源の統一、ブランカッチ礼拝堂
松浦弘明[美術史家、本学教授。イタリアの中世・ルネサンス美術史を研究]
第8回 7月5日(土)15時30分~17時00分
「一休宗純の真実」
―『狂雲集』、風狂、五山と林下(りんか)、偈頌(げじゅ)と漢詩、 室町文化
堀川貴司[国文学者、慶應義塾大学教授。日本漢文学、書誌学を研究。著書に『五山文学研究』]
第9回 9月27日(土)13時30分~15時00分  ※予定されていた「レオナルド・ダ・ヴィンチ」より変更となりました。
「活版印刷の発明―グーテンベルクがつくった未来」
―版、母型、複製、記憶、色
港千尋写真家、映像人類学者、本学教授。多彩な批評活動も行う。著書に『書物の変』他]
第10回 9月27日(土)15時30分~17時00分
「山水画の完成―雪舟への想い」
―雪舟、画聖の伝説、水墨画、室町時代の中国旅行、画僧の領分
島尾新[美術史家、学習院大学教授。日本中世絵画史、特に室町時代の水墨画を研究]
第11回 10月18日(土)13時30分~15時00分
「東山文化への興味」
―新しい文化創造、「下克上」の時代、慈照寺、 信仰とあそびの境
海老塚耕一[美術家、本学教授。素敵なあそびとしての美術の楽しさを、制作と理論から探る]
第12回 10月18日(土)15時30分~17時00分 ※予定されていた活版印刷の発明」より変更となりました。
「レオナルド・ダ・ヴィンチ」
―学歴コンプレックスと万能、ルネサンス美術のパトロン、人力飛行を夢想した発明マニア、《最後の晩餐》の悲劇
西岡文彦本学教授。美術書や『笑っていいとも!』等テレビ番組で、名画の楽しさを紹介]
第13回 11月15日(土)13時30分~15時00分
「明の四大画家」
―沈周と文徴明、唐寅と仇英、蘇州、文人画、呉派
小林宏光[美術史家、上智大学教授。中国絵画史、版画史を研究。著書に『中国の版画』他]
第14回 11月15日(土)15時30分~17時00分
「ルネサンスの建築」
―古代ローマの再現、サンタ・マリア・デル・フィオーレ、 フィレンツェ、パラッツォ、円と正方形とプロポーション
岸本章[建築家、本学教授。インテリア、住宅から町並までを幅広く手掛ける]
第15回 12月6日(土)13時30分~15時00分
「ルネサンス期の哲学」
―フマニタス研究、プラトン・アカデミー(フィレンツェ学派)、フィチーノ、新プラトン主義
松田直成[哲学史家、本学教授。フッサールの現象学の発展と今日的意味を探求する]
第16回  12月6日(土)15時30分~17時00分
「鄭和の南海遠征―ムスリムの海上帝国」
―謎に満ちた墓碑、世紀最大の船、海上のメッカ巡礼路、永楽帝、中国「海洋強国」のシンボル
上田信[歴史学者、立教大学教授。明清時代の中国史、アジア社会論を研究。『海と帝国』著]
第17回 2015年1月31日(土)13時30分~15時00分
「蓮如と浄土真宗」
―講(寄り合い、談合)、平座(平等)、『御文』(情報)、無常(死生観)、無我(仏法領)
田代俊孝[仏教学者、同朋大学教授。真宗学、生命倫理学を研究。著書に『御文に学ぶ』他]
第18回 2015年1月31日(土)15時30分~17時00分
「ハングルの誕生」
―世宗デザインの夢、訓民正音、生きとし生けるものの声、森羅万象のルネサンス、知の革命、生を紡ぐ文字
野間秀樹[言語学者、国際教養大学客員教授。著書『ハングルの誕生』等で言語の命を見つめる]
第19回 2015年2月28日(土)13時30分~15時00分
「『風姿花伝』を読む―世阿弥のおもしろさ」
―寿福増長、時分の花・まことの花、下手は上手の手本なり、花は心・種は態(わざ)、公案
小穴晶子[美学者、本学教授。18世紀フランスの音楽美学を研究。編著『バロックの魅力』]
第20回 2015年2月28日(土)15時30分~17時00分
「フランドル絵画―北方美術の魅力」
―ロベール・カンパン、メローデ祭壇画、ヤン・ファン・エイク、偽装された象徴主義、遠近法
本江邦夫[美術史家、本学教授。近・現代美術を研究。著書に『オディロン・ルドン』他]
時間 【奇数回】13時30分〜15時00分
【偶数回】15時30分〜17時00分
場所 中町ふれあいホール(東急大井町線上野毛駅から徒歩12分、または東急田園都市線用賀駅からバス10分/本学上野毛キャンパスから徒歩8分)
※会場は、本学キャンパス内ではありません。ご注意ください。
受講料 全20回:1万6000円 / 前期(第1~10回)のみ、後期(第11~20回)のみ: 各10回1万円 / 1回ごとの受講:各回1000円
定員 各回100名
申し込み締切 全20回、前期のみ、第1・2回:4月4日 / 後期のみ:9月27日 / 第3・4回:5月7日 / 第5~20回:各回の3週間前の土曜日(すべて必着)
共催 世田谷区教育委員会

本講座のみ、Eメールでのお申し込みも可能です。

必要事項を記入のうえ、下記アドレスまでお送りください。

必要事項

  1. 講座名「世紀を歩く―15世紀」
  2. 受講希望回(「全回」「前期(後期)のみ」「第○回」)
  3. 郵便番号・住所・氏名(フリガナ)
  4. 性別
  5. 生年月日
  6. 電話番号
  7. 学生は学校名・学年、本学卒業生はその旨
  8. 「HPをみて申し込み」と明記

お申し込み先

 

   life@tamabi.ac.jp

 

本講座のお申し込み上のご注意


お申し込みは「全回」「前期(後期)のみ」「1回ごと」でお受けいたします。

※ただし「前期のみ」の場合、後期の受講は優先にはなりません(改めて抽選になります)。
全回を通してご希望の場合は「全回」での申し込みをお勧めいたします。