2014年度 春期講座

講座番号
1211

本をつくる・歴史をつくる―文字と紙をめぐる時間

紙はくしゃくしゃになるし破れやすい。しかし、一枚では弱く儚げな紙を束ねて書物として手にすることによって、人々は世界を知り、交通をひろげ、「宇宙」をつくり変えてきた。和本の伝統を継いで考案された「組継ぎ本」の演習を中心に、文字と書物をめぐる歴史を学びます。

講座内容

【前期】伝統篇(第1~4回)
第1回 書物論対話(Ⅰ)— 文字と「版」をめぐる時間
第2回 室町文化と黄金比伝来
第3回 和本の特徴と「組継ぎ本」
第4回 面付け・書物の強度と構造

【後期】未来篇(第5~8回)
第5回 書物論対話(Ⅱ)— 記憶と記録、メディアの歴史
第6回 絵文字と共に広がるインターネット
第7回 モーション・タイポグラフィ(動く文字)
第8回 書物論対話(Ⅲ)— 電子書籍時代の紙の本のゆくえ

※前/後期のみの受講、1回ごとの受講も可能。

開講日 2014年4月19日、5月31日、6月28日、7月12日/9月20日、10月25日、11月22日、12月6日の土曜日 全8回
時間 13時00分~15時30分
場所 八王子キャンパス
受講料 前・後期 各1万8000円(前・後期分納可) ※1回ごとの受講については、お問い合わせください。
定員 20名
申し込み締切 4月2日必着
講師 前田年昭[編集者、校正者、組版者、神戸芸術工科大学非常勤講師。組継ぎ本を考案]
平出隆[詩人、作家、造本家、本学教授。詩歌、小説、エッセイなどで言葉の多様性を探求する]