2012年度 春期講座

講座番号
1118

デザインが語る世界像

世界はデザインされたもので覆いつくされています。人間は長い時間をかけてこのような肉体を手に入れました。環境を含めさまざまな要因が作用してこの肉体にデザインされたのです。そんなデザインという広い言葉を多様な眼差しでとらえ、考え、その意味を探っていきましょう。

講座内容

第1回 なぜ文字をデザインするのか(山本)
第2回 プロダクトデザインの魅力(和田)
第3回 デザイン・人・出会い(宮崎)
第4回 ランドスケープデザインって?(吉村)
第5回 身近にあふれるサーフェスデザイン(高橋)

※講義に加え、講師を囲んだ座談を予定しています。

開講日 2012年5月12日~6月23日の土曜日(6月2日、16日除く) 全5回
時間 15時30分~17時00分
場所 上野毛キャンパス
受講料 1万円(1回ごとの受講も可能・1回2800円)
定員 30名
申し込み締切 4月18日必着
講師 高橋正[テキスタイルデザイナー、本学教授。プリント技術を駆使し多様な素材の表情を演出]
宮崎光弘[アートディレクター、本学教授。株式会社AXISにてデザイン誌、展覧会に携わる]
山本政幸[文字研究家、本学准教授。視覚伝達デザインの理論、タイポグラフィの歴史等を研究]
吉村純一[ランドスケープアーキテクト、本学教授。都市空間や庭園、建築群等の景観を設計]
和田達也[プロダクトデザイナー、本学教授。グッドデザイン賞審査委員も務める]

コラム 「デザインのこれから」

11sp05_design.jpgのサムネール画像


「デザイン」という言葉を聞いて、何を連想するでしょう。昨年開講した連続講座「◯◯とデザイン」では、広告からビジネス、身体やくらしなどさまざまな事柄との関係のなかから、デザインのひろがりを見てきました。

時代や文化、地域を越えて、人間が営む生活に深く関わっているデザイン。そのデザインについて考えることは人間について考えることでもあり、地球のあれこれについて想いを巡らすことでもあります。だとすれば、デザインからこの世界を見てみれば、私たち人間のこれからも見えてくるのではないでしょうか。

「デザインとは何か」という問いを軸に、デザインに込められた思考や理論、多種多様な表現方法を読み解きながら、それぞれの分野でデザインを研究・創造している講師とともに、デザインに棲む素敵な可能性を探ってみましょう。それはきっと、これからの社会の可能性を読み取ることでもあるのです。

 (文・石井久美子〈事務局〉)

写真=19世紀の印刷活字のデザイン