株式会社モーメント

多摩美の同級生二人で起業し13年目。
どんなジャンルも応用可能な建築のスキル

ファッションブランドやレストランなどの店舗設計を中心に、グラフィック、パッケージ、ブランディング、プロダクト、インテリア、建築まで多岐にわたりデザインワークを展開。
http://www.moment-design.com/
取材日:2018.05.30

代表取締役
平綿 久晃さん
渡部 智宏さん
1999年|建築卒 ※現・環境デザイン学科

「仕組みからデザイン」を強みに。
国内外の大手施設やブランド店舗で
空間やグラフィックを展開

(平綿)モーメントは、多摩美の同級生二人で起業した会社です。グラフィックと空間の二本柱で、平面から立体までフォローアップできるのが特徴です。「両方できる」というより、グラフィックに建築の要素を取り入れ、逆に空間にグラフィックの要素を絡めるなど垣根なくより自由な表現を強みとしています。さらに、一人がデザインをするときはもう一人がそれを俯瞰で見るなど、プロジェクトごとに「冷静な目」を持つことでバランスを取っているというのが二人体制の強みです。

卒業後は建築一筋ではなく、僕はインテリアやプロダクト、渡部はグラフィックや写真も手掛けるアトリエにそれぞれ就職しました。どちらもデザインの守備範囲が広いので、依頼主の期待に的確に応え、それ以上のものを提供することができます。一緒にやればさらに広がるのではないかと考えて、2005年に立ち上げました。

「仕組みからデザインしてほしい」という依頼

(渡部)いま、「何々を作ってください」ではなく、「仕組みからデザインしてください」という依頼が増えています。例えばダイレクトメール(DM)を依頼されたとき「本当にこれにDMが必要か?」というアプローチもあります。凝り固まった仕組みをデザインの名を借りてガラリと変えたい。それには広い視野と、物事の多様化に対応することが必要です。多摩美には、いろんな価値観や思考回路を持った人が混ざり合っていました。そこで受けた刺激や培われた経験が、これからの強みになると感じています。

世の中は広い視野を求めている

(平綿・渡部)多摩美は多様性があり、いろんな人がいて縦横の交流が持てる場所。考え方も、「こうでなくちゃだめよ」ではなく、「こんなやり方もあるよ」でした。そこで培われた自由さは、物事がますます多様化し、職種もコマ割りではなくなだらかにつながっている今こそ必要です。世の中は広い視野を求めています。リサーチなどから課題を見つけ、デザインで解決策を見つけていく多摩美の教えは、どんなジャンルにも応用できると思います。

『PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE 上海』。「床と天井さえあればできる店」をコンセプトに、天吊式のハンガーシステムを開発。輸送が可能で、世界中どこでも「プリーツプリーズ」の軽快な店舗があらわれる。
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