日建設計
コンストラクション・
マネジメント

卒業生に共通するのは突き詰め方の深さ。
技術や才能以上に社会で役に立つ

都市の再開発をはじめ、国内外における建築プロジェクトの、企画・計画立案段階から工事段階、運用まで、総合的なマネジメントを実施。近年では、武田グローバル本社、中京テレビ放送新社屋、日本橋三洋グループビルなどをはじめ、多くのプロジェクトを成功に導く。
https://www.nikken-cm.com/
取材日:2018.05.31

マネジメントグループ
コンストラクション・マネジャー
榎本 拓幸さん
1999年|建築卒 ※現・環境デザイン学科

企画やマネジメントなど
プロジェクト全体の
旗振り役を務める

都市環境の創造や、歴史に残るような大きなものを一から創りたいという思いがあり、現在の会社に入社しました。常時複数の物件を担当していますが、その多くは、グローバル企業の施設やランドマーク的施設です。私の仕事は、どこに誰が何を建て、どう活用していくのかといった企画やマネジメントなど、いわばプロジェクト全体の旗振り役。事業そのものをデザインする仕事です。

卒業生に共通して感じる、突き詰め方の深さ

ある内装コンペで、名前は伏せられていたのですが、直感的に「これだ!」と感じたデザイン事務所の案が、実は多摩美の後輩のものだった、ということがありました。嬉しかったですね。実は仕事上、同じ多摩美の卒業生と出会うことはよくあるんです。多摩美出身者に共通して感じるのは、突き詰め方の深さですね。講評会で多数の先生から指摘を受け、もまれ、時にはケンカしながら鍛え上げられた結果、総合的に非の打ちどころがないアウトプット力が養われたのでしょう。これは、技術や才能以上に社会に出てから役に立つ力だったと思います。

これからは芸術系思考が重要性を増す

理系だった私が多摩美に惹かれた理由は、今あらゆる分野でデザイン思考の必要性が問われているように、これからは芸術系思考が重要性を増すと思ったからです。技術や知識だけでは機械やAIに取って代わられるかもしれません。

後輩に伝えたいことは、とにかく逃げるな、ということです。自分には才能がない、時間がない、お金がない、誰かが反対するからできない。そんなの全部逃げです。自分に足りないものは自分以外から力を借りればいい。例えば惰性的に就職活動用のポートフォリオを作る人がいますが、「この一冊は、これからの40年間で自分が数億円稼ぐための広告・営業資料になるものだ。今この時が、これから先数十年の糧になる」。そう思って臨めば、周りの力を借りてでも本気で取り組もうと思えるはずです。多摩美は、仲間やOG・OB、そして先生方など、上下縦横かかわらずつながりが強いのも特徴です。周りの助けを借りながら、目標を成し遂げるためには何が必要かをよく考え、何かをつくりたいと思ったときにさまざまな自己表現の方法があることに気付き探り出せば、道は広がるでしょう。

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※掲載者の所属などは記事公開時のものです。