- 講座番号
- 1311
連続講座 「世紀を歩く―美術と文化Ⅵ:14世紀」
人類は地域や民族によって異なった時間を持ち、それぞれ特有の思想・文化を創り上げてきました。けれども、西欧社会が中心をなしているように思いがちです。そんな既成の眼差しからはずれて、ひとつの世紀を、芸術を中心に歩くことで、人類の文化の多様さを確かめていきます。
開講日時・講座内容・講師
第9回と第13回の内容が、チラシ等でのご案内から変更になっています。詳細は以下をご確認ください。
第9回と第13回の講義内容入れ替えのお知らせ
- <前期>
第1回 2016年4月16日(土)13時30分~15時00分 - 「はじめに―なぜ14世紀か」
海老塚耕一[美術家、本学教授。素敵なあそびとしての美術の楽しさを、制作と理論から探る] - 第2回 4月16日(土)15時30分~17時00分
- 「夢窓国師」
- ―禅の庭、天龍寺、西芳寺、七朝帝国師、「山水に得失なし、得失は人の心にあり」
- 枡野俊明[禅僧、庭園デザイナー、本学教授。禅の精神に基づく庭園を国内外でデザイン]
- 第3回 5月14日(土)13時30分~15時00分
- 「14世紀のシエナ絵画」
―シエナ大聖堂、ドゥッチョの祭壇画、ジョットからの影響、キリストの受難伝 - 松浦弘明[美術史家、本学教授。イタリアの中世・ルネサンス美術史を研究]
- 第4回 5月14日(土)15時30分~17時00分
- 「世阿弥と能楽―14世紀の社会とドラマツルギー」
―大和猿楽、京都と室町幕府、足利義満、宗教劇、「花」と「幽玄」 - 重田みち[日本芸能史研究者、早稲田大学演劇博物館招聘研究員。能楽・日本思想史を研究]
- 第5回 6月4日(土)13時30分~15時00分
- 「水墨画の展開―可翁・黙庵から如拙・周文へ」
―日本の水墨画、可翁、黙庵、如拙、周文 - 島尾新[美術史家、学習院大学教授。日本中世絵画史、特に室町時代の水墨画を研究]
- 第6回 6月4日(土)15時30分~17時00分
- 「ペストの流行」
―蔵持不三也[文化人類学者、早稲田大学教授。フランスの民俗文化研究。著書に『ペストの文化誌』他] - 第7回 7月2日(土)13時30分~15時00分
- 「元の社会」
- ―上都と大都、東西交流、パクパ文字、日元貿易、紅巾の乱
- 宮脇淳子[歴史学者、中央ユーラシアの視点から東洋史を研究。著書に『モンゴルの歴史』他]
- 第8回 7月2日(土)15時30分~17時00分
- 「スイスの始まり ―描かれたウィリアム・テルの世界」
―スイス、独立、アルプス、境界地帯、ウィリアム・テル伝説 - 踊共二[歴史学者、武蔵大学教授。スイスとアルプス世界をヨーロッパ的視野で多角的に研究]
- 第9回 9月24日(土)13時30分~15時00分
- 「徒然草の世界―隠遁者の文学」
―無常観、随筆文学、嵯峨本、徒然草絵巻 - 建畠晢[美術評論家、詩人、本学学長。詩作と現代美術のキュレーションに取り組む]
- 第10回 9月24日(土)15時30分~17時00分
- 「オスマン国家の登場」
―オスマン、ビザンツ帝国、辺境、キリスト教、イスラーム - 林佳世子[歴史学者、東京外国語大学教授。オスマン朝時代の都市生活に関わる史実を研究]
- <後期>
第11回 10月15日(土)13時30分~15時00分 - 「金閣寺と猿楽の能―北山文化」
―足利義満、勘合貿易、禅宗、観世一座 - 海老塚耕一[美術家、本学教授。素敵なあそびとしての美術の楽しさを、制作と理論から探る]
- 第12回 10月15日(土)15時30分~17時00分
- 「アルハンブラ宮殿」
―イスラーム建築、スペイン、アンダルス、ナスル朝、庭園 - 桝屋友子[美術史家、東京大学東洋文化研究所教授。時代と地域を越えてイスラーム美術を研究]
- 第13回 11月12日(土)13時30分~15時00分
- 「琉球という国」
- ―古琉球、舜天(しゅんてん)、英祖(えいそ)、察度(さっと)、尚巴志(しょうはし)
- 島村幸一[琉球文学研究者、立正大学教授。琉球歌謡、琉球の歴史叙述を中心に研究]
- 第14回 11月12日(土)15時30分~17時00分
- 「ジョットと中世の終焉」
―サン・フランチェスコ大聖堂、ジョッテスキ、フィレンツェ、金融業、ルネサンス様式 - 池上英洋[美術史家、東京造形大学准教授。イタリアの中世からバロック期の美術を研究]
- 第15回 12月3日(土)13時30分~15時00分
- 「アヴィニョン教皇と教会大分裂―中世末期のローマ教皇権」
―アヴィニョン教皇、北フランスと南フランス、国家機構の整備、遺言書、煉獄 - 印出忠夫[歴史学者、聖心女子大学教授。教皇権を軸として中世南フランスの教会史を研究]
- 第16回 12月3日(土)15時30分~17時00分
- 「中世村落の様相―惣村」
―自然環境、生業と暮らし、里山空間、絵図から読み取る - 高木徳郎[歴史学者、早稲田大学教授。日本中世史、特に荘園村落史、環境史を研究]
- 第17回 2017年1月28日(土)13時30分~15時00分
- 「語り物文学―『太平記』」
―異形の王権、悪党的思考、『神皇正統記』、太平記読み、忠臣蔵 - 安藤礼二[文芸評論家、本学准教授。哲学と民俗学から文学を探る。著書に『折口信夫』他]
- 第18回 2017年1月28日(土)15時30分~17時00分
- 「フランス王権と三部会―ゆれるヨーロッパ社会」
―百年戦争、エティエンヌ・マルセルのパリ革命、全国・地方三部会、ベリー公のいとも豪華なる時禱書、ルーヴル城 - 花房秀一[歴史学者、中央学院大学講師。中世フランス史をノルマンディ地方の視点から研究]
- 第19回 2017年2月25日(土)13時30分~15時00分
- 「『カンタベリー物語』 ―聖地巡礼の旅物語の世界」
―エルズミア写本、リアリズム、聖パトリックの煉獄、夢物語、語り - 中村哲子[英文学研究者、駒澤大学准教授。旅行記や小説の言説を通して異文化への眼差しを探究]
- 第20回 2017年2月25日(土)15時30分~17時00分
- 「国際ゴシック様式」
―自然描写、ランブール兄弟、ピサネッロ、ギベルティ - 本江邦夫[美術史家、本学教授。近・現代美術を研究。著書に『オディロン・ルドン』他]
時間 | 【奇数回】13時30分〜15時00分 【偶数回】15時30分〜17時00分 |
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場所 | 中町ふれあいホール(東急大井町線上野毛駅から徒歩12分、または東急田園都市線用賀駅からバス10分/本学上野毛キャンパスから徒歩8分) ※駐車はできません。 ※会場は、本学キャンパス内ではありません。ご注意ください。 |
受講料 | 全20回:1万6000円 / 前期(第1~10回)のみ、または後期(第11~20回)のみ: 各10回1万円 / 1回ごとの受講:各回1000円 |
定員 | 各回100名(抽選) |
申し込み締切 | 全20回、前期のみ、第1・2回:3月25日 / 後期のみ:9月24日 / 第3~20回:各回の3週間前の土曜日、ただし第9・13回は4月21日(すべて必着) |
共催 | 世田谷区教育委員会 |
本講座のみ、Eメールでのお申し込みも可能です。
必要事項を記入のうえ、下記アドレスまでお送りください。
必要事項
- 講座番号「1311」
- 講座名「世紀を歩く―14世紀」
- 受講希望回(「全回」「前期(後期)のみ」「第○回」)
- 氏名、フリガナ
- 郵便番号、住所
- 電話番号
- 性別
- 生年月日
- 学生は学校名・学年、本学卒業生はその旨
- 「HPをみて申し込み」と明記
※「生年月日」は保険加入のために必要です。受講決定後の登録も可能です。
本講座のお申し込み上のご注意
お申し込みは「全回」「前期(後期)のみ」「1回ごと」でお受けいたします。
※ただし「前期のみ」の場合、後期の受講は優先にはなりません(改めて抽選になります)。
全回を通してご希望の場合は「全回」での申し込みをお勧めいたします。